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© Asae Soya

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2009.12.21
第4回 shiseido art egg 曽谷朝絵展『鳴る色』
第4回 shiseido art egg 曽谷朝絵展『鳴る色』
"Ringing"
Photo: Suzaki Kazushi

この度、資生堂ギャラリーにて2010年1月8日から31日まで、第4回 shiseido art egg 曽谷朝絵展『鳴る色(Ringing)』が開催されます。この展覧会は資生堂が新進アーティストの活動をサポートする公募制プログラム shiseido art egg において、本年度応募者336名の中から選出された3名の入選者、曽谷朝絵、岡本純一、村山悟郎が独自の世界観を資生堂ギャラリーの空間に展開する企画の第一弾となります。
本展『鳴る色(Ringing)』は、《Bathtub》、《air》などの絵画で知られる曽谷朝絵がはじめて手掛ける大規模なペインティング·インスタレーションのシリーズです。作品のキーワードは「色が奏でる音の反響」です。
「色は音を発している。作品を創るとき、一つの色を置くとそれに連鎖して、次の色が生まれる。色と色は反響や増幅を繰り返す。その過程において、ひとつひとつの色からでている音を、私は頭の中ではっきりと聞いている。」と曽谷が述べるように、本展ではこれまで絵画制作を続ける中で感じてきた「色は音を発している」という感覚的な体験をもとに、色彩を感覚した時に脳内に現れる「色と音の間」とでもいうべき光景を視覚化しています。 曽谷朝絵は、2009年3月に横浜ZAIMで行ったライブペインティングや、カッティングシートとビニールシートを用いて古い建造物の窓をキャンバスにしたてたインスタレーションの経験から、ダイナミックな色彩で音を視覚化した空間構成のアイデアを得たといいます。本展では、資生堂ギャラリーの深みのある空間の中に、大小さまざまな波紋状に切り抜かれた様々な色のビニールシートとカッティングシートのパーツを、天井から螺旋状に吊るしたり、壁や床に幾重にも貼り重ねて、鮮やかな色の波に飲みこまれたような大胆な色彩の空間をつくりだします。空間内にはビニールシートとカッティングシートとアクリル絵具という3種類の素材を組み合わせて使用し、微妙な色彩の表情の違いによって重層的で複雑な視覚効果を生み出しています。透明のビニールに透過する光や、色鮮やかで光沢あるカッティングシートの反射、絵具の物質感やグラデーションなどがそれぞれに響き合い、奏でる音が空間全体にひろがり、反響・増幅しながら壮大な色の和音をつくりだします。色も音も波動体であるという観点から、パーツの形状は波紋を象ったものになっています。波紋状のパーツが無数につながったり、とぎれたりしながら、増殖していくさまは、ギャラリー空間の隅々まで音が広がっていく様子を想起させます。また、これらの波紋のパーツはカッティングシートやビニールシートから切り抜いたものですが、切り抜かれた地の方も意図的に使用されています。このことは、意識外のところから発せられる力を断続的に生み出し、意識 - 無意識、現実 - 非現実といった相反する場所を往復できる浮遊感を作品に与える要素となっています。
「音や光や水に身体を包まれる瞬間は、実際の自分の位置はほとんどずれていないのに、別の世界に入ったような感覚を呼び起こす。」と曽谷朝絵が述べるように、つねに制作の根底には「日常の中にある非日常性」というテーマがあります。本展『鳴る色(Ringing)』では、実際に四方を色に囲まれたダイナミックな空間をつくり出すことで、「色と音の間」に存在する不思議なリアリティを現実空間に再現しています。誰もが個々の世界の中で体験していながらも、誰も目にしたことのない、現実と非現実のあいだの感覚的な世界を曽谷朝絵が表現した壮大な空間にご期待ください。

開催日時
2010年1月8日 - 1月31日 / 21日間(曽谷朝絵展)
開催場所
資生堂ギャラリー:東京都中央区銀座8-8-3東京銀資生堂ビル地下1階・東京
開催時間
平日 午前11:30 - 午後7:00 / 祝祭日 午前11:00 - 午後6:00 / 月曜休
レセプション
2010年1月8日
入場料
無料
主催
株式会社資生堂
曽谷朝絵展協賛
エイブリィ·デニソン·ジャパン / ORAFOL Europe GmbH / ORACAL / 株式会社カネカ / 田島テクニカ株式会社 / 株式会社会社丹青社 / 株式会社テクノプロモーション / バニーコルアート株式会社 / リキテックス
プレスリリース